モグラ駅、土合駅野宿やりました。
予定通り土合駅野宿やりました。
土合駅はJR上越線の群馬県の新潟県との県境近くにある駅で、谷川岳の最寄り駅として知られていますが、もうひとつ特色があります。
土合駅の上りのプラットフォームは普通に地上にあるのですが、下りはかなり離れた地下のトンネルの中にあり、上りと下りのプラットフォームが地下を通る階段で結ばれているモグラ駅として知られています。
上りと下りのプラットフォームは500段弱の階段でのみ行き来ができ、エレヴェーターもエスカレーターも車椅子用スロープもありません。
東京から高崎駅と水上駅で乗り換えて土合駅に。下りなのでさっそくモグラ駅に到着です。
下りプラットフォームに到着
土合駅看板
地上への階段
まっすぐ続く階段
500段弱の階段を登ると地上へ出ます。
駅舎入り口のロビーへ出ると、中高年の登山者が10人くらい集まって鍋をしていました。この日はかなりの吹雪で予定していた登山を諦めたようでした。外への出入り口や上りプラットフォームへの扉の前などかなり雪がたまっていました。
吹雪で外に出られない。
この中高年登山者の団体が、入り口のロビー隣の待合室をほぼ独占していたので、どこで野宿するかみなで協議しました。
選択肢は、入り口ロビー、ロビーから改札を出たところの廊下、地下への階段、トイレ、下りプラットフォーム隣接の待合室ぐらいです。
ちなみにトイレは最近リフォームされたらしく大変きれいで、しかもこの駅舎で唯一暖房のかかっている場所で、登山者の団体さんの一部はトイレ野宿をするといっていたそうです。
せっかくモグラ駅に来たんだから、野宿は地下への階段にしようということになりました。階段にはたくさん踊り場があるのです。そして地上より地下のほうが暖かいと思ったのです。トンネルの中は夏は涼しく、冬は暖かいなどと言われるし。でもそれは長い長い階段を登ってくるときに運動をしたから暖かく感じただけかもしれないと後から思いました。
とにかく階段の下から450段目の地上に近いところの踊り場に野宿場所を定めました。階段の上のほうか下のほうにしないとトイレが遠くなってしまうのです。
途中の高崎駅で途中下車して調達した食料で宴会を開始。土合駅周辺にはお店は何もありません。駅舎には飲み物の自動販売機があります(普通の価格です)。近くの乗り換え駅の水上駅にもお土産屋さんはありますが、コンビニやスーパーマーケットとかはなかったと思います。
居酒屋「450段目」
少しは暖かいかと思った階段ですが、常に階段トンネルの下から微風が吹いていてやや寒いので寝袋を取り出して半身を入れました。
そして楽しく飲み食いをしていたら、突然轟音とともにトンネルの下から風が吹き上がってきました。ブルーシートや銀マットなら舞い上がってしまいそうなほどの風。
数分轟音が響きと風が吹き上がったあとにそれが収まると、今度は轟音はしませんが、最初に吹いていた風よりちょっと強い風がさっきとは逆方向の地上側から吹いてきました。
地上の外から入ってくる風なので地下からの風より冷たく、外が吹雪のため霧雨のような水分を含んだ風が吹いてきます。そしてそれもやがて収まって、最初のように地下からのゆるい風に戻りました。
この怪奇現象は下りのトンネルに列車が通り過ぎるときに起こるようです。
列車が近づいてきたとき、トンネルを走る列車に押されて空気が地下から階段に上がってきて、列車が離れて行くときには空気が吸い込まれて地上から地下へと流れていく。
土合駅階段トンネルの風
これで階段を登ったところの廊下の先に扉の手前にある謎のトライアングル物体の意味も分かりました。
謎のトライアングル物体
反対側から
この物体はちょうど扉の前に立っていて、列車が通るときの強風が直撃しないために立っているようです。列車が通ったときにちょうどここを出入りしていた編集長は風圧で扉が開かなかったといってました。
土合駅の終電は非常に早いのですが、その後も特急などの通過列車はあるので、終電後も何度も轟音と強風が吹きました(そして目が覚めました)。
ですが、それを除けば装備さえしっかりしていれば、屋内であることには変わりないのでそれなりに快適な土合駅野宿が楽しめました。地上の待合室で駅寝するよりよっぽど土合駅らしい、土合駅ならではの野宿ができて楽しかったです。
ちなみにこの夜、駅寝したのは、地上の中高年登山者グループと、我々と、終電で来た山登りの若い男性二人(我々と同じく階段の踊り場でテントを張って過ごした)の3グループのみでした。
朝はもちろん始発列車が来る前に片付け。残り物の朝ご飯を食べて、晴れた天神平スキー場に向かいました。
朝の土合駅上りプラットフォーム
土合駅
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土合駅はJR上越線の群馬県の新潟県との県境近くにある駅で、谷川岳の最寄り駅として知られていますが、もうひとつ特色があります。
土合駅の上りのプラットフォームは普通に地上にあるのですが、下りはかなり離れた地下のトンネルの中にあり、上りと下りのプラットフォームが地下を通る階段で結ばれているモグラ駅として知られています。
上りと下りのプラットフォームは500段弱の階段でのみ行き来ができ、エレヴェーターもエスカレーターも車椅子用スロープもありません。
東京から高崎駅と水上駅で乗り換えて土合駅に。下りなのでさっそくモグラ駅に到着です。
下りプラットフォームに到着
土合駅看板
地上への階段
まっすぐ続く階段
500段弱の階段を登ると地上へ出ます。
駅舎入り口のロビーへ出ると、中高年の登山者が10人くらい集まって鍋をしていました。この日はかなりの吹雪で予定していた登山を諦めたようでした。外への出入り口や上りプラットフォームへの扉の前などかなり雪がたまっていました。
吹雪で外に出られない。
この中高年登山者の団体が、入り口のロビー隣の待合室をほぼ独占していたので、どこで野宿するかみなで協議しました。
選択肢は、入り口ロビー、ロビーから改札を出たところの廊下、地下への階段、トイレ、下りプラットフォーム隣接の待合室ぐらいです。
ちなみにトイレは最近リフォームされたらしく大変きれいで、しかもこの駅舎で唯一暖房のかかっている場所で、登山者の団体さんの一部はトイレ野宿をするといっていたそうです。
せっかくモグラ駅に来たんだから、野宿は地下への階段にしようということになりました。階段にはたくさん踊り場があるのです。そして地上より地下のほうが暖かいと思ったのです。トンネルの中は夏は涼しく、冬は暖かいなどと言われるし。でもそれは長い長い階段を登ってくるときに運動をしたから暖かく感じただけかもしれないと後から思いました。
とにかく階段の下から450段目の地上に近いところの踊り場に野宿場所を定めました。階段の上のほうか下のほうにしないとトイレが遠くなってしまうのです。
途中の高崎駅で途中下車して調達した食料で宴会を開始。土合駅周辺にはお店は何もありません。駅舎には飲み物の自動販売機があります(普通の価格です)。近くの乗り換え駅の水上駅にもお土産屋さんはありますが、コンビニやスーパーマーケットとかはなかったと思います。
居酒屋「450段目」
少しは暖かいかと思った階段ですが、常に階段トンネルの下から微風が吹いていてやや寒いので寝袋を取り出して半身を入れました。
そして楽しく飲み食いをしていたら、突然轟音とともにトンネルの下から風が吹き上がってきました。ブルーシートや銀マットなら舞い上がってしまいそうなほどの風。
数分轟音が響きと風が吹き上がったあとにそれが収まると、今度は轟音はしませんが、最初に吹いていた風よりちょっと強い風がさっきとは逆方向の地上側から吹いてきました。
地上の外から入ってくる風なので地下からの風より冷たく、外が吹雪のため霧雨のような水分を含んだ風が吹いてきます。そしてそれもやがて収まって、最初のように地下からのゆるい風に戻りました。
この怪奇現象は下りのトンネルに列車が通り過ぎるときに起こるようです。
列車が近づいてきたとき、トンネルを走る列車に押されて空気が地下から階段に上がってきて、列車が離れて行くときには空気が吸い込まれて地上から地下へと流れていく。
土合駅階段トンネルの風
これで階段を登ったところの廊下の先に扉の手前にある謎のトライアングル物体の意味も分かりました。
謎のトライアングル物体
反対側から
この物体はちょうど扉の前に立っていて、列車が通るときの強風が直撃しないために立っているようです。列車が通ったときにちょうどここを出入りしていた編集長は風圧で扉が開かなかったといってました。
土合駅の終電は非常に早いのですが、その後も特急などの通過列車はあるので、終電後も何度も轟音と強風が吹きました(そして目が覚めました)。
ですが、それを除けば装備さえしっかりしていれば、屋内であることには変わりないのでそれなりに快適な土合駅野宿が楽しめました。地上の待合室で駅寝するよりよっぽど土合駅らしい、土合駅ならではの野宿ができて楽しかったです。
ちなみにこの夜、駅寝したのは、地上の中高年登山者グループと、我々と、終電で来た山登りの若い男性二人(我々と同じく階段の踊り場でテントを張って過ごした)の3グループのみでした。
朝はもちろん始発列車が来る前に片付け。残り物の朝ご飯を食べて、晴れた天神平スキー場に向かいました。
朝の土合駅上りプラットフォーム
土合駅
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