改元野宿やりました。
平成31年4月30日、雨。
やろうとはいったものの、天気がほぼ雨らしいと分かった時点で編集長(仮)に「もうやめないか、あるいは近場の屋根のあるところでお茶を濁さないか」と提案してみたものの、「なにいってんですか、やるといったらやるんです」と即拒否されてしまった。
しようがない。
とりあえず東京駅に向かう。
野宿野郎での皇居周辺の定番野宿場所といえば、東京駅からも近く皇居外苑の一部になる和田倉噴水公園なので、とりあえずそこから偵察。
皇居周辺はやはりいつもより警備厳しめ、和田倉噴水公園にもいつもはいない警視庁の警察官が立っていた。
そもそも和田倉噴水公園には雨をしのげるところはほとんどないので、皇居周辺に沿って進んでいった。
今回の野宿は下見なしぶっつけ本番で、しかも警備が一番厳しくなる時なので、最初からだめな雰囲気濃厚なのだが、近年の我々は普通の野宿の時でもやたら通報されて警察官が来たり、警備員に追い出されたりが多く、野宿運に見放されているのである。
あらかじめ地図を見てあたりをつけていたのは北の丸公園。
武道館のある一帯の公園だ。
公園に入ってすぐに大きな屋根とベンチのあるコンクリート製の四阿を見つけた。トイレもすぐ近い。絶好の野宿ポイントなのだが、皇居隣接の公園なので当然ここも警備は厳しく、トイレで死角にはなっているが、すぐちかくに警備の警察官が立っていた。
とりあえず第一候補としておいて、コンビニに買い出しに行きがてら公園の他のところも見回ってみる。
もう一つ同じような四阿があったが、警察官が立っていた。雨が降っているので、巡回中に雨宿りしているのかも。
コンビニに行って戻ってくると、このウェブログでのほとんど人を呼ぶ気のない投げやりな野宿告知を見て、近くまで来ているどこでやるのかと尋ねるメッセージが届いた。
武道館前で待ち合わせ、最初に候補にした四阿へ。腰を据えることに。時刻は0時少し前。
やはり警察官は巡回しており、我々のいる四阿の前を通り過ぎたりしているが、とくに注意をされることはなかった。
あれ、問題なしか。大丈夫なのだろうか。
うだうだしているうちに平成は終わってしまい、新しい元号に移り変わった。
そうしているとついに警備の警察官二人が声をかけてきた。
「なにをしているのか?」
「どういう団体なのか?」
と問う、警視庁の警察官。
「新しい元号を近くで祝おうと思って……」
「お友達です」
など応えると、それだけで警察官は帰っていった。
しかし去り際、一人の警察官がもう一人に「とりあえず報告しておくか……」といったのが聞こえた。
またしばらくすると今度は三人の警察官がやってきた。
「念の為、荷物を改めさせていただいてもいいですか?」
やさしい口調でお願いしてきた。
こちらも持ち物検査までは想定内だったので、面倒なことを回避するため今回はアーミーナイフなどの刃物やガスバーナーなどの火器は持ってきていない。
素直に荷物を見せる。
するとまた帰っていった。
改元してしばらく経ち、そろそろ寝るかと、みな寝袋に入ってのちに、三度警察官がやってきた。今度は計四人。時刻は2時過ぎ。
年かさの上役っぽい人がいってきた。
「やっぱりここは立ち退いてもらえないかな」
「警備上の都合もあるし」
ピンチ!
「もう電車もないですし……」
「どこへいったらいいものか」
「雨も降ってますし……」
ごにょごにょ……。
「友人だということだけど、どういう関係。どういうことをしてるの」
「アウトドアで、川原で集まって、宴会して寝たり……」
「いろいろ装備とか食べ物とか持ってきてるよね、最初から泊まるつもりで来たの?」
(うっ、するどい!)
「いや〜、結構寒いし、改元の瞬間はこのあたりで祝いたいなと思って、あとは成り行きで……」
「いつまでいるつもり?」
「始発が始まって、明るくなったらいつでも帰れますね。あ、でも明けたら皇居のあたりも見て回りたいかなあとも」
「じゃあとりあえずもう夜遅いから、気をつけて、寒いから風邪引いても自己責任だからね」
「もちろん、そのへんは慣れてますから」
なんとか無罪放免。
そのまま眠り、朝を迎えることができました。
夜が明けたら、すぐに叩き起こされて追い出されるかと思いましたが、そういうこともなく、そのまま9時前までだらだらしたのちそこを後にしました。
改元野宿、状況を考えればまあ無事終了といっていいでしょう。
5月だけの底迷カレンダー作りました。
やろうとはいったものの、天気がほぼ雨らしいと分かった時点で編集長(仮)に「もうやめないか、あるいは近場の屋根のあるところでお茶を濁さないか」と提案してみたものの、「なにいってんですか、やるといったらやるんです」と即拒否されてしまった。
しようがない。
とりあえず東京駅に向かう。
野宿野郎での皇居周辺の定番野宿場所といえば、東京駅からも近く皇居外苑の一部になる和田倉噴水公園なので、とりあえずそこから偵察。
皇居周辺はやはりいつもより警備厳しめ、和田倉噴水公園にもいつもはいない警視庁の警察官が立っていた。
そもそも和田倉噴水公園には雨をしのげるところはほとんどないので、皇居周辺に沿って進んでいった。
今回の野宿は下見なしぶっつけ本番で、しかも警備が一番厳しくなる時なので、最初からだめな雰囲気濃厚なのだが、近年の我々は普通の野宿の時でもやたら通報されて警察官が来たり、警備員に追い出されたりが多く、野宿運に見放されているのである。
あらかじめ地図を見てあたりをつけていたのは北の丸公園。
武道館のある一帯の公園だ。
公園に入ってすぐに大きな屋根とベンチのあるコンクリート製の四阿を見つけた。トイレもすぐ近い。絶好の野宿ポイントなのだが、皇居隣接の公園なので当然ここも警備は厳しく、トイレで死角にはなっているが、すぐちかくに警備の警察官が立っていた。
とりあえず第一候補としておいて、コンビニに買い出しに行きがてら公園の他のところも見回ってみる。
もう一つ同じような四阿があったが、警察官が立っていた。雨が降っているので、巡回中に雨宿りしているのかも。
コンビニに行って戻ってくると、このウェブログでのほとんど人を呼ぶ気のない投げやりな野宿告知を見て、近くまで来ているどこでやるのかと尋ねるメッセージが届いた。
武道館前で待ち合わせ、最初に候補にした四阿へ。腰を据えることに。時刻は0時少し前。
やはり警察官は巡回しており、我々のいる四阿の前を通り過ぎたりしているが、とくに注意をされることはなかった。
あれ、問題なしか。大丈夫なのだろうか。
うだうだしているうちに平成は終わってしまい、新しい元号に移り変わった。
そうしているとついに警備の警察官二人が声をかけてきた。
「なにをしているのか?」
「どういう団体なのか?」
と問う、警視庁の警察官。
「新しい元号を近くで祝おうと思って……」
「お友達です」
など応えると、それだけで警察官は帰っていった。
しかし去り際、一人の警察官がもう一人に「とりあえず報告しておくか……」といったのが聞こえた。
またしばらくすると今度は三人の警察官がやってきた。
「念の為、荷物を改めさせていただいてもいいですか?」
やさしい口調でお願いしてきた。
こちらも持ち物検査までは想定内だったので、面倒なことを回避するため今回はアーミーナイフなどの刃物やガスバーナーなどの火器は持ってきていない。
素直に荷物を見せる。
するとまた帰っていった。
改元してしばらく経ち、そろそろ寝るかと、みな寝袋に入ってのちに、三度警察官がやってきた。今度は計四人。時刻は2時過ぎ。
年かさの上役っぽい人がいってきた。
「やっぱりここは立ち退いてもらえないかな」
「警備上の都合もあるし」
ピンチ!
「もう電車もないですし……」
「どこへいったらいいものか」
「雨も降ってますし……」
ごにょごにょ……。
「友人だということだけど、どういう関係。どういうことをしてるの」
「アウトドアで、川原で集まって、宴会して寝たり……」
「いろいろ装備とか食べ物とか持ってきてるよね、最初から泊まるつもりで来たの?」
(うっ、するどい!)
「いや〜、結構寒いし、改元の瞬間はこのあたりで祝いたいなと思って、あとは成り行きで……」
「いつまでいるつもり?」
「始発が始まって、明るくなったらいつでも帰れますね。あ、でも明けたら皇居のあたりも見て回りたいかなあとも」
「じゃあとりあえずもう夜遅いから、気をつけて、寒いから風邪引いても自己責任だからね」
「もちろん、そのへんは慣れてますから」
なんとか無罪放免。
そのまま眠り、朝を迎えることができました。
夜が明けたら、すぐに叩き起こされて追い出されるかと思いましたが、そういうこともなく、そのまま9時前までだらだらしたのちそこを後にしました。
改元野宿、状況を考えればまあ無事終了といっていいでしょう。
5月だけの底迷カレンダー作りました。
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